オフィスの情報漏洩を防ぐために必要となる防音対策
- 25 1月, 2019
機密事項や個人情報で溢れているオフィスには、きちんとした防音対策が必要です。たとえば、重要な情報をもとに社内で議論を交わしていたとき、何らかの手段で外から聞かれてしまうことがあるかもしれません。「音」から大切な情報が洩れてしまわないよう、こちらではオフィスでの防音対策についてご紹介していきます。
オフィスの防音対策の必要性
オフィスでは、会議、打ち合わせ、商談、電話対応、来客応対など、さまざまなシーンで会話をします。もしこれらの会話が壁をすり抜けて、筒抜けになってしまっていたらどうでしょうか。エントランスにいる外部の人間に聞かれてしまったり、廊下を通ったときに会議の内容がわかってしまったりといった問題が起こります。こういった「会話漏れ」は、会社の重要機密や個人情報の漏洩、ひいては会社の重大な危機につながりかねません。
また、会話漏れが気になり、自由に発言できないという状況にも陥ります。会議中に声が外に漏れていないか気になれば集中できませんし、商談も消極的になってしまうでしょう。逆に集中したいときに外部の音が気になれば、ストレスになって作業効率が落ち、業務に悪影響を与えるかもしれません。オフィスにおいて防音対策を行うことは、会社を守るための必須事項だといえます。
「声」によって情報漏洩が起こりやすい場所とは?
オフィスのなかで声による情報漏洩が起こりやすいのは、やはり「会議室」です。会社の戦略や方針、新商品・企画の概要、商談や契約、人事などの機密情報について議論が交わされる場であり、必然的に会話の量が多くなります。それだけに、いつだってリスクを孕んでいることを忘れてはなりません。
またコールセンターが設置されている会社では、コールセンターからの情報漏洩も起こりやすいです。商品の注文やクレーム対応など、お客様の個人情報が「声」によってやり取りされる場所であり、危険性はかなり高いといえます。
オフィスの防音対策
ではオフィスにおける防音対策について、具体的な方法を2つご紹介します。
会議室やコールセンターの防音対策
会議室とコールセンターそれぞれの壁や床を、遮音性能に優れた「吸音パーティション」や「吸音壁・吸音床」に変えます。パーティションはすき間を一切なくすために、天井まで間仕切りが届くタイプを選びましょう。またコールセンターであれば、一人ひとりのデスクをパーティションで囲むのも効果的です。
会議室やコールセンターの位置を変える
防音対策にあたって、オフィス内のレイアウトはとても重要です。もし会議室やコールセンターがエントランスの近くに設置されている場合、なるべく離れた場所に移動させてください。これは外部からの来客があった際に、声が聞こえてしまうことを防ぐためです。
オフィスの防音対策は、どのような企業も取り組むべきことでありながら、あまり重要視されていないのが現実です。万が一の事態をあらかじめ防ぐためにも、上記を参考にして情報漏洩を起こさない環境をつくっておきましょう。