駐車場は必要 飲食店の店舗と駐車場について
- 25 1月, 2019
飲食店を経営する上で、「駐車場の確保」をどうするかは店の明暗を左右する重要なポイントでしょう。なぜなら、どんなに素晴らしい料理を提供する店であっても、駐車場のニーズがお客様側と一致していなければ、いずれは客足に影響を及ぼすことになってしまうからです。そこで今回は、飲食店にとっての駐車場のあり方について詳しく解説していきます。
店舗に駐車場を用意する必要性
飲食店を経営する際には、駐車場の確保をどうするかについても考えなくてはいけません。店の立地が駅に近い場所であればそれほど駐車場は必要ないでしょうが、幹線道路や交通量の多い道路に面した場所や、駅から遠く離れた郊外に店を出す場合には駐車場は絶対に必要ですし、駐車台数をどれだけ確保するかは、その店の売上げに直結する重要な問題と言っても過言ではないでしょう。
例えば、客席数が20席の飲食店で、5台分の駐車場しか確保していなかった場合、1台の車に2名が乗ると想定しても、その時点で10人が客席に入っています。これは、全体の客数の半分ですから、残り半分の客席を残したまま駐車場は満車というわけです。もちろん、車を利用せずに来店する方もいますが、車で来た人の多くは駐車場が満車の時点でその店に入ることをやめる可能性が高いでしょう。つまり、駐車場のニーズが客層と一致していないことで、客席を有効に使用することができないというわけです。
駐車場の台数の目安
では、飲食店で駐車場を確保する場合、台数の目安はどのように考えれば良いのでしょうか。例えば、都心部で駅前に店舗を構える場合は、車で来店する人は少ないでしょうから、駐車場についてそれほど神経質になる必要はないでしょう。
また、同じ都心部であっても駅までの距離が10分程度かかる場合や、幹線道路沿いに店舗がある場合などは、車で来店する方がいると想定して駐車場を確保しておく必要があります。最低でも総客席数の5分の1程度の台数を確保しておけば安心でしょう。一方、駐車場が絶対に必要なのが郊外に出店する場合です。
郊外の飲食店の場合、ファミリー客や乗り合いで来るケースを想定して、総客席数の2分の1程度の駐車場を確保する必要があります。また郊外の場合は、従業員も車で出勤することが考えられますので、その分の駐車場も別途確保しておかなくてはいけません。
駐車場を作ることで起こる可能性のあるトラブル
飲食店を経営する際に駐車場を設けた場合、駐車場内での事故をはじめ、車上荒らしや無断駐車などさまざまなトラブルが起こる可能性を理解しておく必要があります。駐車場内でのトラブルの責任を負う法的な義務はありませんが、店側としては防犯カメラを設置したり、駐車スペースを広く確保したりと、トラブルを回避するための対策をあらかじめ考えておくことが大切でしょう。
上記のように、駐車場の必要性は立地条件によっても異なります。まずはお客様の目線に立って、そのニーズを考えていきましょう。