開業するときに決めておくべき「ストアコンセプト」とは
- 15 10月, 2018
飲食店や美容院、セレクトショップ、どんなお店を開くにしても欠かせないのが、「ストアコンセプト」を決めること。いわゆる「人気店」と言われるショップの多くが強烈なストアコンセプトを打ち出すことで、競合店との差別化を行い生き残りに成功しているのです。ここでは、店舗経営において非常に重要な「ストアコンセプトの確立」について、詳しく解説します。
ストアコンセプトとは
自分の店を持つことが決まったら、真っ先にすべきことが「ストアコンセプト」を明確にすることです。ビジネスの現場でよく耳にする「コンセプト」という言葉ですが、なんとなくそのニュアンスを理解していても、具体的に何を決めたら良いのか分からないという人は多いのではないでしょうか。
コンセプトというのは、簡単に言うとその店の「土台や骨組み」となる部分で、店の方向性を決める上で欠かせない重要な部分です。「マクロビスイーツが自慢の店」、「自家焙煎のコーヒーをカウンターでゆっくり楽しむ店」「オーガニック食材を使った和食の店」、「ラグジュアリーな時間を楽しむヘアサロン」といった、その店が最も前面に出したい「売り」や「主張」のことを意味します。店を開業する場合には、このストアコンセプトに沿って店作りを行うことが大切なのです。
ストアコンセプトを決める必要性
店を経営する上でなぜ「ストアコンセプト」が重要になってくるのでしょうか。前でも述べたように、ストアコンセプトというのはその店の「売り」や「主張」のことです。
何を売りにした店にするのか、どのようなことを主張したいのかといった部分を店作りの土台や骨組みにして、提供するサービスに統一感や一貫性を持たせていきます。この部分を不明瞭なまま店作りをしてしまうと、店の売りと実際のサービスにブレが生じたり、本来狙ったターゲット層とは異なる客層が集まってしまったりと、運営の軸そのものがぶれてしまうのです。
ストアコンセプトは、店作りをする上での出発点でもあり、方向性を決定づける重要な事項ですから、競合店が多い業種になればなるほど、しっかりとしたコンセプトを決める必要があると言えるでしょう。
ストアコンセプトの考え方
ストアコンセプトを決める際には、以下のポイントを抑えることが大切です。
何を売るのか
その店でどんな商品やサービスを提供するのか考えましょう。商品やサービスの特徴や前面に主張したい魅力は何かを明確にしていきます。例えば飲食店の場合、ただ単に「美味しいレストラン」というのではなく、「どのように美味しいのか」を具体的にイメージすることが大切です。 その上で、価格や商品数、提供スタイルを考えていきます。
誰に売るのか
どんな客層をターゲットとしたいのかを考えてみましょう。年代や男女の比率はどうするのかはもちろん、どういったライフスタイルの人を対象にするのかという部分まで具体的に考えていきます。その上で、家族で利用してもらいたいのか、会社の昼休みや仕事帰りに寄ってもらいたいのか、利用動機を明確にしておくことが大切です。
どうやって
どんな店舗で売るのか、店の雰囲気やテイストなど具体的にイメージしてみましょう。「できるだけ多く集客したい」、「一日の客数を限定して上質なサービスを提供したい」など、実際の営業形態を考えてみます。
数多くある競合店のなかから「選んでもらえるショップ」になるためにはストアコンセプトを明確にすることは不可欠です。開業の際には、上記を参考にしてストアコンセプト作りに取り組んでみましょう。