オフィスで実践しておくべき地震対策
- 25 1月, 2019
地震大国とも呼ばれる日本では、いつ大規模な震災が起こるか分かりません。きちんとした対策をとっていないと、いざというときに、大きな被害を出すことになりかねません。ここでは、オフィスにおける地震対策についてご紹介します。
震度ごとの室内の状況について
まずは地震によって、どのような被害が起こり得るのか確認しておきます。以下は対策をせずに地震が発生した場合による、震度ごとの室内状況の変化です。
震度4
電灯は大きく揺れ、棚の中身が音を立てる状況です。据わりが悪い置物が倒れることもあります。
震度5弱
電灯は激しく揺れ、書籍など棚の中身が落ちることがあり、据わりの悪い置物の大半が倒れるでしょう。キャスター付きの家具などが移動することもあります。
震度5強
棚の中身の大半が落ち、テレビが台から落ちることもあります。また、固定していない家具が倒れることもあります。
震度6弱
固定していない家具の大半が移動、転倒するでしょう。ドアが開かなくなることもあります。
震度6強
固定していない家具のほとんどが移動、転倒するでしょう。ドアが外れて飛ぶことがあります。
震度7
固定していない家具のほとんどが移動、転倒し、ときは宙を浮くこともあるとされています。
震度が大きいほど、物や家具の多いオフィスは被害を受ける傾向にあります。棚にある物が誰かの頭に落ちてしまうといったことが起きる可能性もありますので、きちんとした対策を講じる必要があるでしょう。
オフィスで実践するべき地震対策
地震によるオフィス内の人的被害の大半は、家具の転倒や落下によるものだと言われています。家具の下敷きになったり通路が塞がれたりしないよう、以下のような対策をとっておきましょう。
耐震に優れたオフィス家具の設置
書庫や収納棚が倒れたり、扉が開いて中身が出たりすることを防ぐために、耐震機能の付いた家具を設置します。扉や引き出し部分に、ラッチやセーフティロックが付いている棚を選ぶようにしましょう。ガラス部分は強化ガラスか飛散防止フィルムを採用すると、より効果的です。
壁や床などにオフィス家具を固定する
転倒防止のためにL字型の金具やボルトを使って、家具を壁や床、天井に直接固定します。なかでも、家具の上部に固定する方法が、特に効果的だと言われています。ただし、固定するときは、壁の材質が固定に適しているかどうか確認しておきましょう。
レイアウトの変更
避難経路を確保するために、社員のデスクやオフィス家具のレイアウトを見直します。ローパーティションを使用する場合、コの字型、H型が倒れにくいので、これらへの変更を検討すると良いでしょう。また、ドアに向かう通路は広くとり、ドアの周辺には家具や物を置かないようにします。
上記のほかにも、キャスター付きの家具にロックをかける、重いOA機器は高いところには置かずに床に設置するなど、できることはまだまだあります。地震発生時、社員の命を守るのは会社の務めです。きちんとした対策をとっておけば、万が一の被害を最小限に抑えられるので、上記を参考に地震対策に取り組みましょう。