オフィスが乾燥しやすい原因と対策
- 25 1月, 2019
多くの会社では、「オフィス内が乾燥する」という悩みがよく聞かれます。自宅や屋外よりも、会社の中のほうが乾燥すると感じる人も、少なくないのではないでしょうか。ここでは、オフィスが乾燥する原因と対策についてご紹介します。
オフィスが乾燥する原因とは?
オフィスが自宅や屋外よりも乾燥しやすい主な理由は、外の空気が入らないから、そしてエアコンを使用しているからの2点です。オフィスビルは空調効率を上げるため、外気を遮断する密閉性の高い構造になっています。実際に、空調を保つために窓を開けて換気をするオフィスは多くないでしょう。
また、多くのオフィスは空調設備に、空気を暖めるタイプのエアコンを使用しています。石油ストーブやファンヒーターと違い、エアコンによる冷暖房は水蒸気が発生しません。密閉された空間で空気を暖めれば、どんどん空気中の水分は失われていきます。そのため、オフィスはとても乾燥する環境になってしまうのです。
オフィスが乾燥することのリスク
乾燥は女性にとって大敵です。肌の水分が失われて乾燥肌になり、シミ、しわ、たるみにつながってしまいます。しかし、それだけではありません。乾燥は健康にも重大な影響を与えます。たとえば、風邪やインフルエンザのウイルスは空気が乾いた状態で活性化する上、乾燥した喉や鼻の粘膜にはウイルスが付着しやすいとされています。
つまり、オフィスの空気が乾燥していると、社内に風邪やインフルエンザが蔓延するおそれがあります。事実上の業務停止になることがないよう、常に一定の湿度を保つことは大切です。ちなみに、乾燥を予防する湿度の目安は45~60%だと言われています。
オフィスの乾燥対策について
それでは、オフィスの乾燥を防ぐための対策をご紹介します。
大型加湿器の使用
乾燥対策としてまず思いつくのは、加湿器の設置ではないでしょうか。その方法は決して間違っていませんが、デスクに置くタイプの小さな加湿器では、フロア全体の乾燥対策としては不十分です。できるだけオフィスの広さに合った、大型の加湿器を設置しましょう。また、加湿器といっても、壁にかけるタイプ、換気装置がついているタイプなどさまざまな種類がありますので、社内で最も使いやすいアイテムを選んでみてください。
観葉植物の設置
植物は根から水を吸い上げ、葉から水蒸気を放出します。鉢植えの場合は、土からも水分の蒸発が期待できます。しかも、植物は部屋の湿度に合わせて蒸発量を調節するため、フロアの加湿にはピッタリです。
お湯を沸かす
キッチンを備えているオフィスなら、コンロでお湯を沸かし、そのまま置いておくだけで乾燥対策になります。もしくは石油ストーブを設置し、水を入れたやかんを乗せておくのも良いでしょう。
冬場はもちろん、年中エアコンが稼働している社内は常に空気が乾燥しがちです。オフィスが乾燥すると、上記に挙げたようなさまざまなトラブルが考えられますので、会社としてきちんとした対策をしておきましょう。