ムラになりやすい……オフィスの空調の温度管理方法
- 25 1月, 2019
会社で働く人たちがオフィスで感じる不満の中で大きな割合を占めるのは、「空調環境」であることをご存知でしょうか? 夏は暑く冬は寒い、席によって体感温度が違うなど、とりわけ温度に関してはさまざま問題を抱えているようです。そんな不満を解決するために、今回はオフィスの空調の温度管理について説明しましょう。
理想的なオフィスの温度と湿度は?
オフィスの空調の適正な温度は、17度以上、28度以下です。これは労働安全衛生法に基づいた温度であり、守らなければ違法になります。しかしながら、夏場などは特に、上記の温度では暑いと感じるケースもあるようです。
そのようなときに注目したいのが、湿度です。オフィスの温度を下げても暑いと感じるときは、湿度を40%ほどまで下げて設定すると、快適に感じられるようになるでしょう。また、秋から冬にかけては、湿度を下げすぎると寒くなるので、少し高めに調整することをおすすめします。なお、労働安全衛生法における湿度の範囲は40%~70%なので、空調整備はこの範囲内で行うようにしましょう。
オフィスにおける空調管理の問題点
オフィスにおける温度は、以下の3つのタイプのエアコンで管理するのが主流です。
- フロアや部屋ごとに設置する壁掛け型のエアコン
- 天井埋め込み型のエアコン
- ダクトを通して複数の部屋に送風するセントラル空調式のエアコン
いずれも快適に過ごせる最低限の働きはしてくれますが、広いフロアの温度を一定に保つことは難しいとされています。どうしても送風口の周辺だけが温まったり、窓の近くが外気で冷えてしまったりと、場所によって温度にムラがでてしまうことが多いようです。また、空気を循環させないと冷暖房の効率が悪くなり、必要以上に経費がかかってしまうこともあるでしょう。
オフィスの温度や湿度を一定に保つには
オフィスの温度や湿度を一定に保つには、ちょっとしたポイントがあります。以下のポイントを押さえて、快適な職場環境を作るようにしましょう。
サーキュレーターの設置
サーキュレーターを設置することで、空気が循環してオフィスの温度をムラなく一定に保つことができます。扇風機で循環させる方法もありますが、サーキュレーターのほうが風の直進性が高いのでより効率的でしょう。
時間帯によって温度を変更
エアコンの設定温度を、昼は低めに、朝や夕方は高めに変更することで、寒暖の差を感じにくくなります。多少の手間はかかりますが、1度変更するだけで快適さは大きく異なるので、こまめに調整しましょう。
定期的な空気の入れ替え
空調を快適な温度に設定していると忘れてしまいがちですが、オフィスの窓を長らく閉め切っていると、空気が淀んでしまいます。そのような状況を防ぐために、定期的に換気を行い、新鮮な空気を取り入れるようにしましょう。
このほかにも、ブラインドを下げて陽ざしを避ける、加湿器を置いて湿度を上げるといった対策も、オフィス内の温度や湿度をムラなく整えることに繋がるでしょう。毎日を過ごすオフィスだからこそ、暑さ寒さ対策には気を遣いたいところです。上記を参考にしながら、オフィスの温度管理を工夫して、快適なオフィス環境を作りましょう。